博物館実習を終えて
2024年9月15日
9月11日〜15日の5日間、ハーモ美術館で学芸員課程の博物館実習でお世話になりました。
この機会に初めて諏訪に来ましたが、諏訪湖の目の前にあるハーモ美術館からの景色は感動しました。また、この美術館はベランダがあったり、螺旋階段があるなど建物が特徴的で印象に残りました。
博物館実習では、ハーモ美術館の学芸員が日常で行う業務を行いました。
1日の流れとしては、開館前の掃除から始まり、美術館の受付、カフェ・ミュージアムショップの接客、作品の埃取り、展示替え、資料作り、SNS運営などを行なっていきます。
実習をしてみて、ハーモ美術館の学芸員は皆さんオールラウンダーだと感じました。それまで、学芸員とは展覧会を企画したり、作品を扱うなど裏で美術館を支えているイメージでした。ですが、ハーモ美術館の学芸員は展示や作品の取り扱いはもちろん、蜘蛛の巣の掃除も行い、カフェでドリンクの準備やショップの物販も行うので驚きました。こうして学芸員は日々様々な業務を行っているので、来館者と接する時間も多く、距離感が近い気がしました。
続いて、5日間の実習で緊張した作業について紹介します(学芸員らしい)。
まず1つ目は、展示されている作品の埃をはたきで叩く作業です。展示されている作品はどれも古く、高価なものばかりで、柔らかいはたきでも慎重に叩かないと作品を傷つけてしまうので緊張しました。特に、ルソーの作品は額縁が割れている箇所もあり慎重に行いました。
2つ目は、展示替えの作業です。展示中のマティスの作品を展示替えしました。本物の作品を持って移動する機会は本当に貴重な経験でした。収蔵庫から作品を出して展示場所に置くまで終始気が抜けませんでした。また、収蔵庫の中に入るのも初めてで新鮮な気持ちでした。
この実習では慣れない作業も沢山ありましたが、美術館の皆さんにいつも丁寧に指導していただけたのでとても有意義な時間を過ごすことができました。5日間という短い期間でしたが大変お世話になりました、ありがとうございました!!!
実習生イママキ
学芸員実習をさせていただきました
2024年9月3日
8月28日〜9月3日の間の6日間、ハーモ美術館で学芸員実習をさせていただきました。
私は長野市の大学に通っていますが、高校は諏訪の近くだったことと大学の先輩もこちらで実習を行ったと聴いたことからハーモ美術館に興味を持ちました。そして、一度見学に来た時、穏やかな雰囲気と展示品から映像作品まで自分のペースで見られるというところに魅力を感じ、ハーモ美術館で実習をすることにしました。
喫茶店があることは知っていましたが、受付や売店、喫茶店のことまで学芸員の方が行っているとは知らなかったため、びっくりしました。実際に私も実習中受付や喫茶店の業務をお手伝いさせていただきました。最初はお客様への案内がたどたどしかったり、コーヒーの淹れ方や提供の仕方が危なっかしかったりしましたが、職員の方々も怒ったりせず根気よくここができていた、次はこれをできるようにしようと教えてくださいました。そうしたことで、接客には苦手意識のある私ですが、何とか大きなミスをせず、最終日までやり通すことができました。
学芸員らしい業務としては、キャプションの作成、展示品の埃払い、写真撮影、前行われた特別展の様子などの写真をファイルにまとめていくことをしました。キャプションの作成一つ取ってもお客様に快適に展示を見ていただけるように工夫が施されており、見える部分、見えない部分それぞれへの配慮の重要性を学びました。展示品の埃払いの最中もはたきに隠された秘密や作品と額縁の関係性、額縁の裏側、作家の事情など様々なお話を伺いました。その話の面白さと同時に、学芸員であれば知っていなければならないこと、学芸員として働くことでわかってくることがあるのだなと感じました。ファイルへのまとめはその特別展を知らない人が見ても様子がわかるようにする必要がありました。そのため、どの位置にどの写真を配置すれば効果的か、どのような情報を書き加えればいいかに悩み、あーだこーだ試行錯誤していたらすぐにお腹が空いてしまいました。
6日間と短い間でしたが、様々なことを学ぶことができました。貴重な経験をありがとうございました!
実習生A
学芸員実習記
2024年8月23日
8月19日〜8月23日の五日間、ハーモ美術館で学芸員実習をさせていただきました!
私は山梨育ちなのですが母の実家が下諏訪にあり、母に連れられ何度かこの館に足を運んだことがあります。実習先を決める時、このハーモ美術館の展示と建物の内装が素敵だったことを思い出し、ここで実習したいなぁ…と思ったことが今回こちらで実習を行わせていただいたきっかけになります。
私はまず学芸員の仕事の幅広さに衝撃を受けました。もともとの知識として学芸員の仕事は作品の展示や管理だけではないことは知っていたのですが、朝の掃除、喫茶での飲食提供、受付案内、売店グッズの補充、新しいキャプションの制作、ホームページの更新、まだまだ書ききれないほど沢山の仕事が存在し、想像以上にやることが多いな、と身をもって知りました。
この館の建物は少し特殊な構造をしていて、そのことを知らないお客さんには順路の説明が必要になります。このことに加え、喫茶での飲食提供も自分たちでしなければなりません。なので、必然的にお客さんとお話しをする機会が多かったです。来館されるお客さんは皆優しく、私の稚拙な説明を真摯に聞いてくださったり、気さくに話しかけてくださったりしました。これらのことは私にとって嬉しく、とても心が温かくなるものでした。
そして接客だけではなく、THE学芸員らしい仕事であるキャプション制作や作品のホコリ払い、写真撮影、展示の入れ替えをさせていただきました。慣れない作業に私の手際の悪さ、優柔不断さが加わり、かなりの時間を作業に費やしてしまったり、それが原因で本来やろうとしていた作業ができなくなってしまったりなど迷惑をかけてしまった場面が数多く爆誕…それなのにも関わらず学芸員さんは一つ一つ丁寧にアドバイスや注意点、私の疑問に対する答えを教えてくださいました。
ここでの実習は美術館で働く皆さんとお客さんの優しさに支えていただいたお陰で成り立っていたと思います。沢山のことを学べてとても充実した五日間でした。感謝してもしきれません。今後の展示も楽しみにしています。ありがとうございました!
実習生R
2024年9月1日(日) 福田進一&エドゥアルド・フェルナンデス ギターデュオコンサート
2024年8月20日
詳細はこちら→
2024年9月29日(日) 邦楽アンサンブル 響生 Concert VOL.15
2024年8月19日