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Matisse, Henri

アンリ・マティス

1869-1954

フランス北部のル・カトー=カンブレジに生まれる。

はじめは法律を学ぶが、すぐに画家を志す。22歳からパリでギュスターヴ・モローの指導を受ける。この頃、ルオー、マルケ、ピサロらと知り合う。

1903年サロン・ドートンヌ設立に携わり、1905年のサロン・ドートンヌ展では、ドラン、ヴラマンク、ルオーらと共に注目を集め、強烈な色彩と表現力を重視するフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として活躍した。

その後、生涯をかけて感覚に直接訴えかけるような色彩と独自の表現を探求し続けた。

その鮮やかで印象的な色使いと、様々な技法を使った斬新な作品は、今なお色あせることなく人々を魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え、ピカソに匹敵するほどの成果を残した20世紀を代表するフランスの巨匠の一人に数えられている。

Jazz

ジャズ

画像 Jazz
1947 発行 ステンシル・紙 42.0×65.0cm

「ジャズ」は、マティスが晩年に制作するようになった切り紙絵の手法を用いた作品の一つ。グワッシュを塗った無地の紙から切り出され、構成された切り紙絵20点と彼自身の手書きのテクストから成り、1947年にそれらを原画としてステンシルで刷られ発行された挿絵本。サーカス、神話や民話、抽象的なイメージを題材とし、彼が、生涯追い求めた、形態の単純化、構成の平面化を押し進めた彼の芸術の終着点とも言える作品。

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