池田満寿夫

旧満州・奉天で生まれ、終戦の年に長野県に引き揚げる。

高校を卒業後、画家を志し上京。1955年に靉嘔、真鍋博らとグループ「実在者」を結成し第1回展を開催。翌年、油彩の初個展を開く。また、この年に瑛九に勧められ、銅版画の制作を開始。1960年第二回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞を受賞。

1961年第二回パリ青年ビエンナーレ展、翌年の第三回東京国際版画ビエンナーレ展などで受賞する。1966年のベネチア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受賞するなど、数々の賞を重ね、一躍版画界で名が知られることとなる。

1977年には小説『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞し、2年後の1979年は同名の映画を制作。

国内外の美術館等で多くの展覧会が開かれ、精力的に個展での発表も続けた。版画、陶芸、作家活動など幅広い分野で活動した。