コレクション

MuseumCollection
Bombois,Camille

カミーユ・ボンボワ

1883-1970

フランスのブルゴーニュ地方ヴィナーレ・レ・ロームに生まれる。

父親が船頭だったため少年時代を運河の曳船の上で過ごしたが、この少年時代の記憶が後に画家となった彼に題材を与え続け、後に水面に映る風景や豊かな流れを多く描くようになる。12歳で農場に働きに出され、その後サーカスのレスラー、道路工事夫、印刷工などとして働き生計をたてていたが、やはり絵を描くことが最大の喜びであった。絵を描く時間を確保するために夜勤仕事を7年間も続け、睡眠を惜しんで作品を書き重ねた、彼の描くことへの執着は、彼を「生まれながらの画家」と呼ぶにふさわしい。

1922年、39歳の時、モンマルトルの街頭油絵市に並べていた作品が、ノエル・ビュローの目に留まり、雑誌に初めての評論が掲載される。

ボンボワの作品は、風景画であってもそこかしこにユーモラスな人物が描かれ、美しい水と緑の輝きの中に、人々の営みが活き活きと描かれている。

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